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【経済データサイエンスコース】
日本感性工学会大会で注目を集める

9月13日、東京都江戸川区で開催された「第26回 日本感性工学会大会」で、本学の感性データサイエンスゼミ生3グループがポスター発表を行いました。

学生たちはデータ分析力を駆使し、ファッション・食・アニメといった身近なテーマを題材に研究成果を発表。大学院生、大学教員、その他研究職員が多くを占める本大会において、大学生の若さあふれる斬新な視点は大いに注目を集めました。

服のコーディネート投稿サイトのデータを分析し、かぶる帽⼦の種類ごとに見られる典型的な着合わせを導き出した佐々木麗美さん・藤井諒昴さんによる研究『形状が異なるファッションアイテムを含むコーディネートの共起ネットワークの違い』では、生成AIを活用した視覚的な表現が来場者の目を惹きました。

また、食料品の輸入が環境に与える影響を数値化した池田大河さん・畠山森さんの研究『食料輸送における環境負荷の明確化と環境負荷低減への有効性』では、特にハンバーガーが環境負荷が高いことを解明。来場者にとって食の選択に対する意識を高めるきっかけとなりました。

さらに、女児アニメ「プリキュア」のあらすじを20年分分析し、社会情勢が作品に与える影響を考察した本城碧月さん・鎌田由妃奈さんの研究『プリキュア20年のテキストマイニング』は、アニメファンだけでなく、社会学的な視点からも興味深い発表として異彩を放ちました。

予想をはるかに超える盛況ぶり

各発表とも目標としていた聴講者数を大幅に上回り、コアタイム中は常に多くの来場者で賑わいました。特に『食料環境負荷』に関する発表では食品メーカーの方々から多くの質問が寄せられ、学生たちの研究に対する関心の高さが伺えました。

データで紐解く価値観の変化

これらの研究は単にデータを集めるだけでなく、データ分析から新たな意味や価値を引き出すことに成功しています。例えばプリキュアの分析では、災害時の視聴者の共感を呼ぶキーワードを特定し、アニメが社会に与える影響力の大きさを示唆しました。

文系学生が挑むデータ分析

今回の発表会において、学生たちはデータ分析スキルとプレゼンテーション能力の両面において良い成果を見せることができました。指導教員の津谷講師は「データサイエンスが文系学生にとって身近なものになりつつあることを実感しています。文系学生の自由な発想とデータサイエンスの融合を通じて、新たな発見を促していきたいです」と述べ、今後の研究への期待を語りました。