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サッカー部 天皇杯秋田県予選 優勝!
― 新指導者の下、無失点で掴んだ2年ぶりの王座 ―

4月20日に行われた天皇杯秋田県代表決定戦で、本学サッカー部が2-0の完勝を収め、2年ぶり3度目の優勝を果たした。カルロス・ゴンサルヴェスヘッドコーチは就任からわずか2か月足らずという短い期間にも関わらず、守備の立て直しに成功し、失点ゼロでの勝利という結果を手にした。

「センターバックがもったいない」──的確な采配が呼んだ勝利

「チームとしては、まだ“仕上がっている”とは言えない。でも、短期間で選手たちが自分を信じてついてきてくれたことは、大きな進歩だった」と語るゴンサルヴェスコーチ。試合では、選手の強みを生かす大胆なポジション変更が功を奏した。

たとえば、これまでボランチ(守備的MF)を担っていたキャプテン・横須賀麗仁選手(経済学部4年/鹿島学園出身)が、この日は左サイドバックとして起用された。

「横須賀は視野が広く、前への意識も強い。ボランチだと後ろにいる池田大誠(経済学部4年/大成出身)の持ち味を十分に生かしきれない。彼ならどこでも戦えると信じているから、外側で攻撃の起点になってもらった」(ゴンサルヴェス氏)。

後半に攻撃的MF・大森涼平を投入し前線の活性化を図る

その言葉通り、横須賀選手は左サイドから果敢に攻め上がり、前半の先制点を演出するクロスを供給。攻守にわたり存在感を発揮した。また、これまで守備的な役割が多かった木村怜有選手(経済学部4年/帝京長岡出身)も、より攻撃的な位置へ。彼の武器である空中戦の強さを生かし、コーナーキックからの追加点を奪った。

木村(右から二番目)のゴールに沸く選手たち

キャプテンが胸に抱く、挑戦と進化への決意

試合後、横須賀選手は次のように語った。「前日まではボランチで出場する予定でしたが、試合直前に左サイドバックでいくよう指示されました。驚きはありましたが、デンソーカップ(全国大学選抜大会)でも経験していたポジションですし、戸惑いはありませんでした。選手が少ない今のチーム状況では、誰もがどのポジションにも対応できるようにしておくべきだと常に思っています」

ポジション変更にも動じない柔軟性と冷静さが、チームの無失点勝利を支えた。

「失点ゼロという結果には手応えを感じていますが、17本のシュートのうち2点しか決められなかったことは課題です。全国大会ではさらに強い相手と戦うことになります。プロを目指す以上、こうした公式戦で何を残せるかがすべてなので、一瞬一瞬に全力を尽くします」(横須賀麗仁選手)。

チームの無失点勝利を支えた横須賀

次戦は全国の舞台へ――

次戦は5月25日(日)、いわぎんスタジアム(岩手県)にて岩手県代表と対戦する。
今後ますますの飛躍が期待されるノースアジア大学サッカー部へ、引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします。

冷たい雨の中で戦い抜いた選手たち。試合後はびしょ濡れで寒さに震えながらも、笑顔を見せていた