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プロへの扉を叩く!
横須賀麗仁 悔しさを胸に、さらなる高みへ
大学サッカー界注目の登竜門、デンソーカップチャレンジサッカー。去る2月に、東北選抜として静岡で行われた大会に出場した本学サッカー部主将の横須賀麗仁(経済学部3年、鹿島学園出身)選手は、プロのスカウトが視察する舞台で戦ってきました。しかし、本大会出場をかけたプレーオフでは悔しい結果に。
プロサッカー選手を志す彼が、選抜チームでの経験を通して見出した課題、そして未来への展望を語っていただきました。
大会期間中のスケジュールについて教えてください
基本的に朝6時頃起床し、散歩で体を起こしてから朝食をとるという流れでした。福島で行われた直前合宿では毎日約2時間練習に臨んでいましたが、静岡でのプレーオフ合宿では試合前日は軽めの調整でした。
滞在中の生活はどうでしたか?
福島での直前合宿は個室だったので、各自で調整しやすかったのですが、静岡でのプレーオフ合宿は、7名が3部屋に分かれて過ごしました。当初は自分の空間が少ないように感じましたが、9日間という期間は思いのほか短く、不完全燃焼の感が残ったことも事実です。
他の選抜メンバーとの交流はいかがでしたか?
皆、自分の考えを言葉にして連携に活かす技術を持っており、とても刺激になりました。初戦の後には、映像を見ながら意見を出し合いました。
試合を振り返って、率直な感想をお聞かせください
東北チームは、個々のスキルでは相手を上回っていると感じていたので、全員が本大会出場を目標としていました。決して油断していたわけではありません。ただ、結果的には失点してしまい、サッカーの難しさを改めて痛感しました。
東北チームの監督の指導に対する印象は?
本当に勉強になりました。相手の攻撃パターンを分析して、守備の組織を作る指導に発見がありました。戦術をボードで説明してもらった時も、『こういう見方もあるんだ!』と、すごく新鮮でした。
チームではどのようなプレーを求められていたのでしょうか?
監督からは固いプレーを求められていました。自チームではボランチを務めていたのですが、四国戦では左サイドバックの内側に入り込み、左サイドをうまく使って攻撃の起点となるよう指示されました。しかし、もっと周囲の状況を把握し、臨機応変にプレーすべきだったと感じています。結果的に頭も動きも硬くなりすぎてしまい、創造性を十分に発揮できませんでした。
大会を通して感じた課題は何ですか?
試合中に考えを言語化し、周囲と共有し、すり合わせる技術がまだまだ足りないと感じました。プロへの情熱は今も変わりません。プレーオフもスカウトが見に来ていたのですが、声をかけていただけなかったという事実は、自分の実力がまだまだ足りないことの表れと受け止めています。瞬時の判断力など、改善すべき課題がたくさんあります。
これから、どのように進化していきたいですか?
試合中、もっと周りの状況を見て、味方の動きやボールを出す先のスペースを把握し、積極的に声を出してチームメイトと連携を取れるようになりたいです。そして、これから始まる天皇杯秋田県予選大会で優勝を目指します。
選抜チームでの経験は横須賀選手にとって大きな刺激となり、自身の現在地と向き合う貴重な機会となったようです。与えられた役割を全うする責任感と、創造性を発揮したいという情熱の間で葛藤しながらも、着実に成長を遂げました。
さらなる高みを目指して前進し続ける横須賀選手に、温かいご声援をお願いいたします。