愛する地元の魅力を、全国に伝えたい
法学部国際学科 伊藤杏梨さん(聖霊学園高等学校出身)
JR東日本東北総合サービス株式会社【LiViT】
地域再生への想い
もともと添乗員に興味があったことから、観光コースのあるノースアジア大学に進学しました。
2年次に受けた地域再生論の授業では、自治体職員の方からマタギツアーについて聞く機会がありました。マタギと共に森を散策し熊鍋を食べるというユニークなマイクロツーリズム※の企画に感銘を受け、自分も地元の魅力を発掘し地域を活性化する仕事に関わりたいと思うようになりました。
※マイクロツーリズム…新型コロナの流行をきっかけに感染防止の観点で広がった、自宅から1~2時間程度の移動圏内の地元で観光する近距離旅行の形態のこと
裏方の仕事で得た充実感
旅行業で活躍したいという思いから懸命に勉強し、国内旅行管理資格を取得しました。しかしツーリズム実習で添乗業務を経験した結果、自分は表舞台に立つよりも企画立案や書類作成といった、旅行の進行を支える裏方業務の方が合っていると感じるようになりました。
イベント運営で社会貢献意識を高める
成人式では運営協力委員として式典の企画や進行に携わりました。20歳を迎える参加者の中学時代の恩師やプロスポーツ選手からのビデオメッセージ放映を企画し、多くの人を笑顔にできたことは大きな自信へと繋がりました。また、大学祭の実行委員として衛生対策や備品管理を担当し、安全で楽しいイベント作りを実現できたことも社会貢献意識を高めるきっかけとなりました。
愛する地元で働く喜び
就職活動では秋田の企業を中心に探しました。他の大手旅行代理店などからも内定をいただきましたが地元に貢献できる企業を選びたいと思い、JR東日本東北総合サービスに入社を決めました。
東北6県の駅構内のおみやげ店や商業施設の開発運営などを展開している会社で、この地域をより魅力的な場所へと変えていくことに大きな期待と喜びを感じています。
今後の展望
まずは駅業務をしっかりとこなし、ゆくゆくは地域の魅力を伝える商品の開発やキャンペーンの企画に携わりたいと考えています。高齢者が多い秋田のニーズを把握し、地域の人々に喜んでもらえるようなサービスを提供していきたいです。
後輩へのメッセージ
就職活動中は不安を抱えてばかりでした。しかし、教員やキャリアセンターの方々に相談することで気持ちが楽になり、自分の道を見つけることができました。もし将来について悩んだ時は一人で抱え込まずに、誰かに相談してみてください。きっと良い方向へ進むはずです。