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[総合研究センター]佐藤克枝先生講演会『2025年からの国際関係を展望する』を開催

9月27日、ノースアジア大学総合研究センター主催の佐藤克枝先生講演会を開催しました。

テーマは、「2025年からの国際関係を展望する」

佐藤先生は、ロシアのウクライナ侵攻、中国の南沙諸島人工島建設や台湾周辺での軍事演習の状況、パレスチナ問題について、報道映像等を交えながら、「無政府状態」の国際社会の現状について解説しました。

これらの問題は国際法に抵触するものである一方で、強制力を持たない国際法、国際関係の下では国家間の力関係が大きく影響するものであり、国際機関や同盟の在り方についても考えていかなければならないとお話され、核保有国である中国、ロシア、北朝鮮を隣国に持つ日本としては、勢力の均衡と抑止の観点からも、同盟関係の強化や防衛力の再整備を行うことが必要であると結びました。

 受講者の皆さんからは、国連はどうなっているのか、国際裁判所は機能するのかなどとの質問があり、佐藤先生は、国連は上記侵攻等の当事国が拒否権を持つことで機能不全であり、裁判を受けることを認めていない国(米、中、ロも)があり、固有の警察力を欠くなど、実効性は確立されていないと回答していました。