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竿燈まつりで育む交流と支える力
― 学生たちが実践から得たもの ―
本学では「まつり実践実習」という科目を設けており、学生たちは「秋田竿燈まつり」への参加を通して、地域文化や地方創生への理解を深めます。今年も学生たちは竿燈会の一員として、差し手やお囃子を務めました。
今回は、4年連続で差し手を務め、大若責任者を担った嵯峨善晴さん(法律学科4年)と、お囃子を担当した三浦友萌香さん(国際学科3年)に、それぞれの立場から4日間を振り返ってもらいました。


写真左:大若責任者を務めた嵯峨善晴さん 右:お囃子として参加した三浦友萌香さん
■御幣渡し――まつりの始まり
祭りの初日早朝、秋田県知事や秋田市長らも参列する中、祭りの安全と成功を祈願する「御幣渡し」が行われます。受け取った御幣を竿燈の先に付け、4日間の祭りに臨みます。
2年次から大若責任者を務めてきた嵯峨さんは、「1年目は自分が上手くなっていくことが嬉しかったのですが、今年は、初めて参加する仲間に竿燈の楽しさを経験してほしいという気持ちのほうが強くありました」と語ります。
仲間が練習を重ねて竿燈に夢中になっていく姿を見ながら、「みんなを誘って本当によかった」と確かな手応えを感じていました。

■まつり本番――安全を最優先に挑んだ大若
嵯峨さんが責任者を務める「大若」は全長約12m、重さ約50kg。大勢の観客の前で迫力の演技を披露する一方、最優先したのは全体の安全管理でした。
初日は強風に見舞われ、演技よりも竿燈を支え、風に耐える時間のほうが長かったといいます。絶対に怪我人を出さないよう声を掛け合い、経験者が即座にカバーに入る体制で乗り切りました。
「きついことや悔しいこともありますが、観客からの拍手や歓声に触れると、最後にはすべて『楽しい』に変わってしまう。だから竿燈はやめられません」
技術の追求から、仲間を支えチームを育てる立場へ。4年間で自身の役割も大きく成長しました。
■竿燈から広がる国際交流
お囃子を担当した三浦さんは、「観客が笑顔で声を掛けてくださるとき、自分たちも祭りをつくる一員なのだと実感します」と話します。
上演後に観客に竿燈を体験してもらう「ふれあい竿燈」では、外国人観光客との交流もありました。
「言葉や文化が違っても、一緒に楽しめる。それが祭りの面白さだと思います」
国際学科で学ぶ三浦さんにとって、地域の伝統文化を通して国際交流を肌で感じる機会にもなりました。
■御幣流し――4年間の経験を次へ
4日間の祭りを終え、御幣を川へ流す「御幣流し」。長い練習と準備を重ねてきた学生たちの竿燈まつりも、ここで一区切りを迎えます。
責任者を務める中で、自分の思いが先走り、仲間と衝突したこともあったという嵯峨さん。
「自分の立ち振る舞いや言い方ひとつで、チームの雰囲気がガラッと変わることを学びました」
その4年間を、「華やかに見える舞台の裏には、血が滲むような努力と綿密な準備がある。それを竿燈を通して身に染みて実感しました」と振り返ります。

人と人とのつながりの中で地域文化を体感する「まつり実践実習」。学生たちは演者として祭りを盛り上げ、秋田の伝統と魅力を国内外に伝えています。




