金融のプロとして、地域社会に貢献したい
経済学部経済学科 和田雄飛さん(北海道大谷室蘭高等学校出身)
㈱北洋銀行
サッカーにすべてを捧げた日々
高校時代はサッカーにすべてを捧げ、大学でもその情熱は変わりませんでした。厳しい部活による体力の消耗は激しく、授業中でも眠気に耐えかねてしまうことも。特に朝練後の体は重く、わずかな空き時間すらも睡眠に充てていたほどでした。
ソニーの事例から得た教訓
サッカーへの情熱から進学した大学で偶然巡り合った経済学でした。しかし、高校時代に培った理系的な思考が簿記の授業で再燃し、数学的な思考が生かせる経済学の理論に惹かれていきました。
2年次の経営学ゼミではコロナ禍におけるソニー株式会社の経営戦略を分析し、同社がゲーム事業や音楽配信事業に注力し大きな成長を遂げた事例について研究しました。特に、サッカーで鍛えた臨機応変な対応力が、激変するビジネス環境を生き抜くための経営戦略と重なる点に新たな発見がありました。

某電機メーカー2社の経営戦略を比較する
故郷への愛着と就職活動
就職について意識し始めたのは大学3年の夏頃です。東京という大都市で働くことにも魅力を感じていましたが、北海道に帰省するたびに自然豊かな故郷の温かさに心が安らぎ、やはり地元で働きたいという気持ちが確固たるものになりました。
結果的に3年生の1月から北海道の複数の企業に応募しました。中でも道内トップクラスのシェアを誇る北洋銀行への志願は自分にとって大きな挑戦であり、当初は高い壁のように感じていました。そこで他の地銀も併願したところ、無事に最終選考まで通過。念願の北洋銀行からの内定が届いたのは4月末のことです。経済学部での学びはもちろんのこと、サッカー部で発揮したチーム力やリーダーシップが面接で評価されたと思います。

サッカー部でチーム力を発揮
地域経済の活性化に尽くしたい
銀行という責任ある職務に就くことを決意しましたが、周囲に優秀な方が多く、正直なところ不安も感じています。しかしこの環境を成長の糧とし、金融のプロフェッショナルとして大きく羽ばたきたいと思います。北海道民の豊かな暮らしを経済面から支えていく存在になれるよう、全力を尽くします。
後輩へのメッセージ
スポーツに打ち込んできた皆さんはすでに多くのことを経験し、様々な能力を身につけているはずです。
それぞれの分野で培ってきた経験と情熱を胸に、自身の可能性を信じてぜひ一歩を踏み出してください。応援しています。