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デフサッカー日本代表候補と本学選手が交流試合
今年11月に東京で開催される聴覚障がい者の国際大会「デフリンピック」に向け、デフサッカー男子日本代表候補の最終選抜合宿が7月下旬に秋田市内で実施されました。その一環として、7月26日、本学サッカー部はASPスタジアム(八橋)で代表候補選手らとの練習試合に臨みました。
この対戦は、本学サッカー部が2025年度天皇杯・秋田県代表に選出されたことを受け、デフサッカー日本代表キャプテンの希望により実現したものです。

言葉を超えた真剣勝負は2-1で本学が勝利
試合後、学生からは「手話を学んでおけばよかった」という声も聞かれ、スポーツを通じてコミュニケーションの多様性を実感する機会となりました。
当日ボランチとして先発出場した小林心優選手(総合政策学部4年)は、「自分の経験値の幅を広げたいので、今後もこうした取り組みに積極的に参加していきたいです」と成長意欲を見せました。
また、後半途中から出場し守備にも奔走した上水流颯一郎選手(経済学部1年)は、「監督や味方が言葉を使わずに手話で指示していたため、相手の声から意図を読み取ることができず、何をしてくるのか全く分かりませんでした」と語り、いつも以上に判断力が試される経験だったことを振り返りました。

試合後はスタンドから温かい拍手が送られた
試合終了後は、選手全員がデフリンピックのシンボルを手話で表現した記念撮影が行われ、ピッチ上は温かい拍手に包まれました。
デフサッカーを通じて「伝える手段は声だけではない」ことを体感した一日。選手たちにとって、言葉を超えてサッカーが心を通わせる手段となった瞬間でした。

デフリンピックのシンボル手話を教え合う選手たち