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地域活性化を担う人材育成へ
㈱さくらの学生が東京で実践的な学び

総合政策学部法律学科ビジネスコースでは企業法務に必要な法的知識を実践的に学ぶため、授業で得た知識を元に設立した会社「㈱さくら」を学生が主体となって運営しています。

このたび㈱さくらに所属する学生たちが、9月11日~12日の日程で東京研修を実施しました。これは秋田県の地域社会で活躍できる人材育成を目的とした支援事業の一環として行われたもので、本研修では以下の3つの企業・施設を訪問し実践的な学びを深めました。

 アナザー・ジャパン

三菱地所㈱と㈱中川政七商店による共同プロジェクト店、「アナザージャパン」は、47都道府県の地域産品をセレクトしたショップです。テレビ番組「日経スペシャル ガイアの夜明け」でも取り上げられた東京駅前の店舗では、若者たちが出身地の魅力を再発見し、都市に住む人々に伝える活動を行っています。

今回の訪問では実際に店舗で働く学生たちとの対談を通して、商品選定の基準や販売促進の工夫など生の声を聞くことができました。特に、「地元の特産品を都市で販売することのやりがい」や「多様な顧客への接客で心がけていること」といった具体的なエピソードは、学生たちに大きな刺激を与えました。
(写真:アナザー・ジャパン1期生として地方創生に関わってきた山口晴さんからお話を伺う)

 羽田クロノゲート

古書のEコマース事業を手掛ける㈱さくらにとって、物流は欠かせない要素です。日本最大級の物流ターミナルである羽田クロノゲートを訪問し、普段は目にすることのできない高度な物流システムを目の当たりにしました。1時間に最大4万8000個もの荷物を仕分けるという、オートメーション化された最新鋭の物流システムに学生たちは驚きを隠せずにいました。

この見学を通して、学生たちは物流の効率化がいかに私たちの生活に貢献しているかを理解することができました。また、商品が消費者の手に渡るまでの過程を具体的に知ったことは、㈱さくらの顧客サービスを再考する機会となりました。

有限責任監査法人トーマツ

日本を代表する監査法人の一つである「有限責任監査法人トーマツ」は、監査・経営コンサルティング・株式公開支援・ファイナンシャルアドバイザリーサービス等を提供する日本で最大級の会計事務所です。

当日は地域未来創造室のマネジャーから、全国の地方におけるスタートアップに同社がどのような形で支援を行っているのかを伺いました。特にスタートアップ企業への資金調達支援や経営コンサルティングといった具体的な事例は学生たちの関心を集めました。

この東京研修を通じて学生たちは、大都市で最先端のビジネスモデルや地域活性化の取り組みを目の当たりにしたことで、これまでとは異なる角度から社会を見つめることができるようになりました。参加した学生からは「現場で働く方々から直接話を聞くことができ、モチベーションが上がった」「物流の重要性と社会への影響力を改めて認識した」といった感想が寄せられ、非常に有意義な二日間となりました。

今後も㈱さくらではこのような実践的な教育活動を積極的に行い、地域社会に貢献できる人材を育成していきます。