公務員として、東北のインフラを支えたい
法学部法律学科 京極夢人さん(秋田中央高等学校出身)
国家公務員一般職(国土交通省 東北地方整備局)
公務員になる夢に向かって
高校生の頃から、社会に貢献できる公務員という仕事に強い憧れを抱いていました。より多くの人々の生活を豊かにしたいという想いを胸に、2年次から国家試験等センターに所属し、目標に向かって着実に歩み続けてきました。
安全保障論ゼミでの学びと気づき
2年次から所属している安全保障論ゼミでは、国連が掲げるSDGsの目標達成には国境を越えた協力と平和な社会が不可欠であることを学びました。中でも人権・貧困・ジェンダー平等といったグローバルな課題に関する議論を通じて、公務員としてこれらの問題解決に貢献したいと強く思うようになりました。

グローバルな課題について、多角的な視点で議論する
若者と高齢者が支え合う社会を目指して
卒論では、秋田県のSDGs達成に向けた具体的な政策について研究しました。少子高齢化が進み労働人口が減少している秋田県において、いかに若者を定住させ、地域を活性化させたらよいのか。その対策の一つとして「高齢者が生きがいを持って暮らせる社会づくり」と「若者が安心して暮らせる環境づくり」の両輪で取り組む必要があります。
例えば秋田県では自然資源を生かした洋上風力発電の導入や、子育て世代に対する支援制度の拡充など、地域の魅力を高める施策が進められています。また、伝統産業である林業や農業の高齢化による労働力不足という深刻な問題に対しては、若者向けの体験プログラムや移住支援制度のサポートなど多角的な取り組みが行われています。このような試みを国内外に発信することが、持続可能な地域社会の実現に繋がると信じています。

「秋田県のSDGs達成に向けた取り組みと目指すべき姿」をテーマに卒論を発表
公務員試験への挑戦と成功のポイント
大学3年の8月から本格的に公務員試験の勉強を開始しました。当初は授業が多かったため、講義の合間や空き時間を利用して学習していましたが、後期試験が落ち着いた1月後半からは9時から18時半まで国家試験等センターで猛勉強し、ラストスパートをかけました。
特に苦手だった判断推理や教養科目は、過去問を繰り返し解くことで徐々に克服していくことができました。3年生の2月から、国家公務員総合職の1次試験を皮切りに、裁判所・国家公務員専門職・国家公務員一般職・秋田県庁などに挑戦しました。最終的には国家公務員一般職の2次面接まで進み、合格を掴むことができました。
成功のポイントは、計画的な学習と学習意欲を保つ環境づくりです。 苦手科目を克服するために、早めの段階から対策を開始し計画的に学習を進めました。また、国家試験等センターで他の受験生や教員と交流することで、モチベーションを維持できたことも大きかったと思います。

3年生の冬以降はほぼ毎日、国家試験等センターの自習室で終日勉強に励む
プロフェッショナルとして成長したい
配属される部署では、新幹線や空港など日本のインフラ整備に関わる仕事に携わる予定です。成長の著しいインフラ整備の最前線で、その発展を目の当たりにすることに大きな期待を感じています。職場では新しいことに挑戦し、周囲から信頼される存在になりたいです。忠実に約束を守り、双方が納得できるような質の高い仕事を目指し、どんな任務も最後までやり遂げたいと思います。

どんな仕事も「信念をもってやり遂げたい」と語る
後輩へのメッセージ
就職活動をしている皆さん。公務員と民間と併願している人も多いと思いますが、まずは民間の就職活動を一段落させ、内定を一つ獲得しておくことをすすめます。内定があると将来への不安が軽減され、公務員試験にじっくり取り組む心の余裕が生まれます。
就職活動は長い道のりですが、あきらめずに一歩ずつ進んでください。皆さんの活躍を心から応援しています。