挫折から掴んだ新たな夢
最短半年で宅建士に!
経済学部経済学科4年 鈴木光太郎さん(福島県立光南高等学校出身)
宅地建物取引士
プロ野球選手を夢見て大学へ
幼い頃から野球一筋だった自分にとって、グラウンドは夢を追いかける聖地でした。プロ野球選手になるという目標を掲げ、高校時代は甲子園を目指したものの、度重なる怪我に悩まされました。
腰椎分離症を患った時には息をするのさえ苦しい日もあり、肩の故障では手術を余儀なくされました。投手としてプロを目指す自分にとってそれは苦渋の選択でしたが、プロ野球選手への情熱が消えることはありませんでした。
挫折と未練
大学に進学後もプロを目指し必死にリハビリを続けましたが、以前のような輝かしいプレーは取り戻せずにいました。体はもはや自分のものではないような違和感が常に付きまとっていました。心のどこかでプロの夢が遠ざかり始めているのを自覚しつつも、野球への未練は簡単には消えません。しかしついに3年生の6月、野球を引退することを決意しました。
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野球への情熱と共に歩んできた
新たな決断
高校生の頃からプロ野球選手か、そうでなければ起業家になると決めていました。長年追い求めてきたプロ野球の夢を諦めたとき、新たに選んだのは起業家という道でした。人生の岐路に立たされた瞬間でしたが、一カ月もすると気持ちを切り替えて就職活動を始めました。
不屈の精神で新たなステージへ
30社ほどの関東の企業説明会にオンライン参加するうちに、若い人が立ち上げている企業が多い不動産業界に強い興味を持ちました。中でも、東京都内にある上場企業に心を惹かれました。固定概念にとらわれないベンチャースピリットと、年功序列にとらわれない待遇は自身の価値観に合致していると思いました。その企業から内定が届いたとき、不動産業界で活躍し、いつか自分の会社を立ち上げるという目標が確かなものとなりました。
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起業への決意を新たにする
不動産業界で輝くために宅建取得を決意
将来起業するためには、不動産業界での経験と高い収入が不可欠です。そこで宅建士の資格取得を決意し、大学4年の4月から本格的に勉強を始めました。
それまで授業を真面目に受けていなかった自分ですが、担当教員の勧めで国家試験等センターに毎日通って自習するようになりました。初めて触れる民法も、マンツーマン指導により短期間でマスターすることができました。
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内定を機に、初めて国家試験等センターの存在を知る
短期合格を可能にした野心と筋トレ
夏休みに入ると、本格的に資格試験の勉強に励みました。1日6時間もの長時間勉強をこなしつつも、ジムで心身のリフレッシュを図ったことで学習効率は抜群に上がりました。9月には試験範囲をほぼ理解できていたため、残りの期間は復習に充て、知識の定着を図りました。
そして迎えた10月の試験では一発合格を果たすことができました。高収入を得て起業したい、そのために絶対に合格するという信念が自分をここまで導いてくれたのだと確信しています。
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試験勉強期間も日課としての筋トレは欠かさなかった
データ分析のスキルで不動産業界に革新を
卒論では、所属しているデータサイエンスゼミでプロ野球投手の報酬の決定要因を研究しました。Pythonで分析した結果、成績だけでなく所属チームや年齢、体重などさまざまな要素が年俸に複雑に絡み合っていることが明らかになりました。例えば同等の成績の選手の年俸を比較した場合、年齢が1歳上がると661万円、体重が1kg増えるごとに117万円高くなるという興味深いデータも得られました。
このデータ分析のスキルを不動産業界で生かしていきたいです。例えば、不動産価格の変動要因を詳細に分析し、AIを活用した不動産価格予測モデルを構築することで、顧客に最適な物件を提案できるかもしれません。また、過去の売買データを分析し、地域ごとの不動産市場の特性を把握することで、的確な不動産投資アドバイスが可能になると思います。
後輩へのメッセージ
人生は必ずしも計画通りに進むものではありません。しかし、どんな困難な状況に直面しても、諦めずに新しい道を探し続けてほしいと思います。私の経験が少しでも皆さんの未来を切り開く一助となれば幸いです。
就職活動では興味のない会社であっても、説明会に参加することをおすすめします。様々な企業の話を聞くことで、自分の興味関心や適性がより明確になり、本当にやりたいことを見つけるきっかけになるかもしれません。
スポーツをやってきた皆さんは、すでに新しいことに挑戦する勇気を身につけているはずです。その経験を生かし、就職活動も楽しんでください。
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不動産を通じて、お客様一人ひとりの理想の暮らしをサポートしたいと意気込む