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挨拶

雪国民俗館 館長 鎌 田 幸 男

  本館には、雪国の暮らしを伝える民俗資料が展示・保管されています。暮らしの必要から作り出された道具には、長い間の暮らしぶり、生活の足跡が刻み込まれています。技術の革新により生まれた現代版の道具に比較すると、仕事面での能率や合理化には欠けますが、手作業時代の様々なことを語りかけてくれます。雪国の履き物(藁ぐつ)、農具と農作業衣、各種明かり具、食に関する器等、近年まで日常用いていたものばかりです。 先人のこうした生活文化遺産の公開は、地域社会の理解を一層深めると共に大学と地域社会を結ぶものとして大切なことといえましょう。 具体的な事業としては、論集『雪国民俗』を継続して発行しています。そして、民俗学の成果を広く公表し、学術的にも貢献しようとしています。また、民俗学や民俗資料の情報発信の基地、民俗研究の中枢機関としての使命を果すべく努力をしています。 皆さん、どうぞ雪国民俗館においでください。お待ちしております。




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