展示品紹介
大沼の箱形くりぶね(きっつ)
雪国民俗館 展示品のご紹介
No.1 大沼の箱形くりぶね(きっつ)

杉材 刳り抜き1木造り
長さ 2.51m 幅 0.68m
(昭和39年 重要有形民俗文化財指定)
大沼は神代(旧 田沢湖町)の北西部に位置し、周囲2.5km、水深1mほどの人工灌漑用沼。この地域では、フネといえば沈むことからキッツとよぶ伝承がある。主にジュンサイ採取に用いられた小舟。木どりは、1本の原材を縦に折半、四角形に粗木どりをして切断面を刳る技法が用いられている。平底で深さ0.22m。湾曲の箇所がなく、舷側(舟べり)もすべて直線的になっている。随所にチョンナで刳られた跡がある。